1v1Commander ざっくりとしたメタ解説的な何か
2017年5月24日 TCG全般 コメント (2)30リーグほどやった感想としてのメタ解説として
Tier 1
◇BUG系
後述する青単と並ぶこの環境のTier1アーキタイプ。ジェネラルは《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》や《トレストの使者、レオヴォルド/Leovold, Emissary of Trest》が選ばれる。
ほとんどが青黒t緑の形で作られ、青のドローとカウンターに黒の除去とハンデスとスキのない構成。《直観/Intuition》から《カラスの罪/Raven’s Crime》、《壌土からの生命/Life from the Loam》に《露天鉱床/Strip Mine》のおまけが付いたりと割りとやりたい放題なカラーリング。特にジェネラルタシグルは非常に軽く、除去されていても何度もキャストでき、《激動/Upheaval》を使い往年の激動サイカならぬ激動タシグルという強い動きも出来る。
弱点らしい弱点は無いが3色デッキのため《血染めの月/Blood Moon》や《破滅/Ruination》などの特殊地形対策はガッツリ効く
◇青単系
BUGと並ぶTier1アーキタイプ。比較的安価なため参入しやすい。ジェネラルは《遵法長、バラル/Baral, Chief of Compliance》か《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》が選ばれる事が多い。
バラルの場合は本体が《サファイアの大メダル/Sapphire Medallion》相当であることを活かしパーミッションをしながらデッキに3種類ほど入っている《変身/Polymorph》系の呪文から《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》でゲームを決めることが多い。
ジェイスの場合は、《High Tide》を絡めたストーム戦略や《時間のねじれ/Time Warp》系を連打するエターナルブルーのような戦略を取る傾向が強い。
どちらのデッキも安定したマナ基盤、豊富なドローと軽量かつ強力なカウンターで軽量ジェネラルをバックアップする手堅い戦略であり、弱点らしい弱点も少ない。青単でありながら《不実/Treachery》や《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》、《威圧/Dominate》などクリーチャーに対するカードもある。しかしメタゲームの支配率からか《花の絨毯/Carpet of Flowers》や《窒息/Choke》、《赤霊破/Red Elemental Blast》などの青対策カードが採用される傾向にあり悩まされやすい。
Tier2
◇緑単系
ランプ戦略とランデス戦略の二本柱で相手を倒すアーキタイプ。青単と共に安価で有るため参入しやすい。主なジェネラルは《巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer》、《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》、《アルゴスの庇護者、ティタニア/Titania, Protector of Argoth》、《野生の心、セルヴァラ/Selvala, Heart of the Wilds》など。
どのデッキも基本的には《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》に代表されるマナクリーチャーや《自然の知識/Nature’s Lore》などのランパンスペルで土地を伸ばしながら《露天鉱床/Strip Mine》や《不毛の大地/Wasteland》などを《輪作/Crop Rotation》、《森の占術/Sylvan Scrying》でサーチ、《壌土からの生命/Life from the Loam》、《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》などで使いまわしマナ差を付けて高マナ域のカードで蹂躙する戦略を取る。
マナ加速がジェネラルの複数回のプレイを可能にし、また土地サーチ呪文で《ウギンの目/Eye of Ugin》にアクセスすることで《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》といったフィニッシャーから《世界を壊すもの/World Breaker》《難題の予見者/Thought-Knot Seer》などのユーティリティカードにもアクセスが出来る。
セルヴァラはやや特殊でマナ加速からのジェネラルキャストまでは同じだがデメリット持ちの高パワークリーチャーからの高速エルドラージキャストを主眼としていることが多い。
弱点はランプ戦略特有の引きムラにある。マナ加速だけが来たり、フィニッシャーだけがハンドに溜まっているだろうというマッチは何度もあった。ニッサはその点では安定しているが爆発力がないので、安定性とのトレードオフになる。
◇4c多色系
《エーテリウム造物師、ブレイヤ/Breya, Etherium Shaper》や共闘を持つジェネラルによる多色コントロール。共闘の多くが《激情の薬瓶砕き/Vial Smasher the Fierce》を利用している。2017/05/24時点で5-0回数最多のdawts兄貴も共闘とタシグルも用いている。
その強みは圧倒的なカードパワーと対応力の高さ。広いカードプールを活かしたコントロールは環境随一と言っても良い。中でも薬瓶タイプは青と黒の探査呪文による高効率のバーンにより他の多色に比べて詰めるスピードが段違いである。
弱点は多色ゆえの色事故である。多くの特殊地形に頼るためBUG系よりもマナ周りに繊細さが求められる
◇《ギトラグの怪物/The Gitrog Monster》
この環境におけるほぼ唯一非青コントロール。《カラスの罪/Raven’s Crime》、《壌土からの生命/Life from the Loam》パッケージに加えて《露天鉱床/Strip Mine》、《不毛の大地/Wasteland》に加えて《地盤の際/Tectonic Edge》まで入り徹底的に土地と手札を攻めてくるデッキ。また《伝国の玉璽/Imperial Seal》、《吸血の教示者/Vampiric Tutor》、《Demonic Tutor》などなど豊富すぎるチューターを使いツールボックスな要素も取り揃えている。
弱点としてはアドバンテージの確保をジェネラルに依存している事が多いことである。《森の知恵/Sylvan Library》、《壌土からの生命/Life from the Loam》や《滅び/Damnation》、《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》などを除けばアドバンテージを取る手段が多くなく、ジェネラルを何度も除去されると機能不全に陥ることが少なくない。
◇赤単、というか《鐘突きのズルゴ/Zurgo Bellstriker》
俺達の赤単が帰ってきたと言わんばかりの赤単スライ。ライフが30点にはなったが往年のスライを支えてきた名カードの殿堂的なデッキである。
その強みは安定した1t目の動きとあまり対策されていない横並び戦略である。ライフの原点が30点ではあるが一般的な構築と違いどっしりとしたデッキが多いため細かいピン除去の枚数が減らされている傾向にあり、1t目に出されるズルゴから続くスライクリーチャー群をきれいにさばくことが難しくそのまま押し切れてしまいこともある。また火力呪文はハイランダーとは思えないほど互換カードが多いため安定して焼くことが出来る
弱点としては構築のスライと同じく序盤に全てを振っているデッキであるため立て直しが難しい点にある。基本的なサイズが2/2であるためバラルタシグルなどでも止まることがありその点でも安定性には欠ける。
これ以外にも《精霊の魂、アニマー/Animar, Soul of Elements》や《龍爪のスーラク/Surrak Dragonclaw》、《悟った達人、ナーセット/Narset, Enlightened Master》などがいるが絶対数が多くない(はず)なので割愛
今日のBan List Updateでまた環境が変わるかもしれません
質問ご意見等々、TwitterでもDNでも歓迎します
Tier 1
◇BUG系
後述する青単と並ぶこの環境のTier1アーキタイプ。ジェネラルは《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》や《トレストの使者、レオヴォルド/Leovold, Emissary of Trest》が選ばれる。
ほとんどが青黒t緑の形で作られ、青のドローとカウンターに黒の除去とハンデスとスキのない構成。《直観/Intuition》から《カラスの罪/Raven’s Crime》、《壌土からの生命/Life from the Loam》に《露天鉱床/Strip Mine》のおまけが付いたりと割りとやりたい放題なカラーリング。特にジェネラルタシグルは非常に軽く、除去されていても何度もキャストでき、《激動/Upheaval》を使い往年の激動サイカならぬ激動タシグルという強い動きも出来る。
弱点らしい弱点は無いが3色デッキのため《血染めの月/Blood Moon》や《破滅/Ruination》などの特殊地形対策はガッツリ効く
◇青単系
BUGと並ぶTier1アーキタイプ。比較的安価なため参入しやすい。ジェネラルは《遵法長、バラル/Baral, Chief of Compliance》か《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》が選ばれる事が多い。
バラルの場合は本体が《サファイアの大メダル/Sapphire Medallion》相当であることを活かしパーミッションをしながらデッキに3種類ほど入っている《変身/Polymorph》系の呪文から《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》でゲームを決めることが多い。
ジェイスの場合は、《High Tide》を絡めたストーム戦略や《時間のねじれ/Time Warp》系を連打するエターナルブルーのような戦略を取る傾向が強い。
どちらのデッキも安定したマナ基盤、豊富なドローと軽量かつ強力なカウンターで軽量ジェネラルをバックアップする手堅い戦略であり、弱点らしい弱点も少ない。青単でありながら《不実/Treachery》や《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》、《威圧/Dominate》などクリーチャーに対するカードもある。しかしメタゲームの支配率からか《花の絨毯/Carpet of Flowers》や《窒息/Choke》、《赤霊破/Red Elemental Blast》などの青対策カードが採用される傾向にあり悩まされやすい。
Tier2
◇緑単系
ランプ戦略とランデス戦略の二本柱で相手を倒すアーキタイプ。青単と共に安価で有るため参入しやすい。主なジェネラルは《巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer》、《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》、《アルゴスの庇護者、ティタニア/Titania, Protector of Argoth》、《野生の心、セルヴァラ/Selvala, Heart of the Wilds》など。
どのデッキも基本的には《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》に代表されるマナクリーチャーや《自然の知識/Nature’s Lore》などのランパンスペルで土地を伸ばしながら《露天鉱床/Strip Mine》や《不毛の大地/Wasteland》などを《輪作/Crop Rotation》、《森の占術/Sylvan Scrying》でサーチ、《壌土からの生命/Life from the Loam》、《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》などで使いまわしマナ差を付けて高マナ域のカードで蹂躙する戦略を取る。
マナ加速がジェネラルの複数回のプレイを可能にし、また土地サーチ呪文で《ウギンの目/Eye of Ugin》にアクセスすることで《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》といったフィニッシャーから《世界を壊すもの/World Breaker》《難題の予見者/Thought-Knot Seer》などのユーティリティカードにもアクセスが出来る。
セルヴァラはやや特殊でマナ加速からのジェネラルキャストまでは同じだがデメリット持ちの高パワークリーチャーからの高速エルドラージキャストを主眼としていることが多い。
弱点はランプ戦略特有の引きムラにある。マナ加速だけが来たり、フィニッシャーだけがハンドに溜まっているだろうというマッチは何度もあった。ニッサはその点では安定しているが爆発力がないので、安定性とのトレードオフになる。
◇4c多色系
《エーテリウム造物師、ブレイヤ/Breya, Etherium Shaper》や共闘を持つジェネラルによる多色コントロール。共闘の多くが《激情の薬瓶砕き/Vial Smasher the Fierce》を利用している。2017/05/24時点で5-0回数最多のdawts兄貴も共闘とタシグルも用いている。
その強みは圧倒的なカードパワーと対応力の高さ。広いカードプールを活かしたコントロールは環境随一と言っても良い。中でも薬瓶タイプは青と黒の探査呪文による高効率のバーンにより他の多色に比べて詰めるスピードが段違いである。
弱点は多色ゆえの色事故である。多くの特殊地形に頼るためBUG系よりもマナ周りに繊細さが求められる
◇《ギトラグの怪物/The Gitrog Monster》
この環境におけるほぼ唯一非青コントロール。《カラスの罪/Raven’s Crime》、《壌土からの生命/Life from the Loam》パッケージに加えて《露天鉱床/Strip Mine》、《不毛の大地/Wasteland》に加えて《地盤の際/Tectonic Edge》まで入り徹底的に土地と手札を攻めてくるデッキ。また《伝国の玉璽/Imperial Seal》、《吸血の教示者/Vampiric Tutor》、《Demonic Tutor》などなど豊富すぎるチューターを使いツールボックスな要素も取り揃えている。
弱点としてはアドバンテージの確保をジェネラルに依存している事が多いことである。《森の知恵/Sylvan Library》、《壌土からの生命/Life from the Loam》や《滅び/Damnation》、《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》などを除けばアドバンテージを取る手段が多くなく、ジェネラルを何度も除去されると機能不全に陥ることが少なくない。
◇赤単、というか《鐘突きのズルゴ/Zurgo Bellstriker》
俺達の赤単が帰ってきたと言わんばかりの赤単スライ。ライフが30点にはなったが往年のスライを支えてきた名カードの殿堂的なデッキである。
その強みは安定した1t目の動きとあまり対策されていない横並び戦略である。ライフの原点が30点ではあるが一般的な構築と違いどっしりとしたデッキが多いため細かいピン除去の枚数が減らされている傾向にあり、1t目に出されるズルゴから続くスライクリーチャー群をきれいにさばくことが難しくそのまま押し切れてしまいこともある。また火力呪文はハイランダーとは思えないほど互換カードが多いため安定して焼くことが出来る
弱点としては構築のスライと同じく序盤に全てを振っているデッキであるため立て直しが難しい点にある。基本的なサイズが2/2であるためバラルタシグルなどでも止まることがありその点でも安定性には欠ける。
これ以外にも《精霊の魂、アニマー/Animar, Soul of Elements》や《龍爪のスーラク/Surrak Dragonclaw》、《悟った達人、ナーセット/Narset, Enlightened Master》などがいるが絶対数が多くない(はず)なので割愛
今日のBan List Updateでまた環境が変わるかもしれません
質問ご意見等々、TwitterでもDNでも歓迎します
コメント
金魚のリストだけ見て妄想していただけなので、こういった記事は非常にありがたいです。個人的には、今後薬瓶がTier1に入り込んできそうな気がしてならないです。